医療者向け情報
For doctors information
JPAは足装具療法導入を無償支援
1足からのオーダーに対応します
足ナース派遣
装具採型の方法やオーダー方法
装具フィッティングやその後の運動指導、足に関する健康相談など医療提供に必要な情報や相談について専門の看護師が訪問し医師を支援しています
米国足病医支援
装具オーダーにて、常に米国足病医が医師の相談にのります。
デジタルオーダーにより、患者の足型はデジタル情報として共有しますので、ほぼリアルタイムでの支援が可能です。
勉強会開催
足装具療法に関する勉強会を開催しています。足病医や理学療法士から直接足に関する最新の医療情報を提供します。また、地域で足の計測会を開催し患者側と医療施設との接点を支援しています
足装具療法は整形外科疾患のためだけではありません
内科運動療法の応用など適用は多彩
皮膚科・形成外科・整形外科
足病への適用
多くの足病について足装具による治療またはアフターフォローが有用であることがわかっています
歩行障害は寝たきりや転倒につながり、社会保障費増大に大きく関係しているといわれています。
米国には足病医が2万人以上いるといわれており、プライマリーケアとして足病治療が浸透しています。
外反母趾
進行性の疾患で骨格や歩容が主な原因と言われています。進行を遅らせたり外科的治療を希望しない場合などの保存的療法に使用されます。
胼胝
胼胝が形成されているということは、そこに過剰な圧がかかっている証拠です。痛みなどによって他の関節などへの代償や創の発生原因にもなります。
足底の痛み
足底筋膜炎や踵部痛が代表的な疾患で、原因としては、長時間の歩行などによって足底部に過剰にかかる圧力と言われています。この圧力を軽減することで症状の緩和をはかります。
糖尿病科・透析センター
糖尿病合併症
糖尿病による合併症として神経障害があります。糖尿病神経障害は足を変形させてしまい、その結果足底の圧力差が大きくなり、胼胝や靴擦れから深刻な潰瘍を形成します。
潰瘍が感染すると足壊疽の状態に移行し、足を切断するケースが知られています。
米国糖尿病協会においては糖尿病と足の状態によっては足装具の提供は必須であると強く推奨しています。
足の変形
運動神経が障害されることで筋萎縮や筋力低下を起こし足部の変形をきたします。重症になると脱臼する場合もあります。
症状は進行していくため、米国では最低1年に1回足装具を作り直す事がスタンダードとなっています。
糖尿病性潰瘍
感覚障害が侵され痛み刺激に対し鈍くなっているため発見が遅れることが多いです。そのため、骨髄炎などを合併し治療も長期化し下肢切断に至る場合もあります。
虚血
動脈硬化の進行は非糖尿病患者より早く、重症下肢虚血(CLI)に至ると下肢切断に至るリスクは更に高くなります。
在宅・かかりつけ医
フレイルフット
フレイルは加齢とともに心身の活力(運動機能や認知機能等)が低下し、複数の慢性疾患の併存などの影響もあり、生活機能が障害され、心身の脆弱性が出現した状態であるが、一方で適切な介入・支援により、生活機能の維持向上が可能な状態像と定義されています。
その定義には歩行速度の低下が含まれ、足の脆弱性を放置する事で寝たきりになる状態をいいます。
フレイルフットの治療には手術を伴わない足装具療法が米国においてはファーストチョイスになります
1. 体重減少
意図しない年間4.5kg or 5%以上の減少
2. 疲れやすい
何をするのも面倒と週3-4日以上感じる
3. 歩行速度の低下
4. 握力の低下
5. 身体活動量の低下
3項目以上該当するとフレイル
1または2項目だけの場合にはフレイルの前段階であるプレフレイル
内科
内科運動療法としての適用
高齢者や子どもへの投薬については慎重に行うべきである事がわかっています。薬剤の多剤併用に伴う副作用の深刻化を少しでも是正し慢性疾患や合併症の予防には歩行維持が重要です。
歩行維持には歩行能力が必要ですが、両足外反偏平足や凹足の方の定期的な歩行は困難です。生活習慣病、慢性疾患で悩まれる方での投薬適正化として、足装具療法の併用が注目されています。
歩行維持により病気が予防できます(中之条研究)
小児科・整形外科
子どもの足部発達障害の矯正
足の骨の成長は、男子は16歳・女子は14歳頃までに完了します。
子どもの足は軟骨で組成されており、大変柔らかいため、日々の姿勢や靴習慣によって骨格形成に影響する可能性が示唆されています。日本国内における子どもの足の発育を調べた研究によると小学生の足変形は全体の40%、中学生に至っては60%に及ぶとされる研究結果も存在しています。
米国では3歳から足装具療法が提供されており、広く子どもの足の骨格矯正が行われています。